名古屋東間税会

平成30年度 見学会・研修会・情報交換会レポート

名古屋東間税会の定期事業のひとつの見学会ですが、今回は中部セントレア空港内に
ある「名古屋税関 中部空港税関支署」を訪問させて頂きました。


当会は間税(間接税)や税務署に関わることは多いのですが、同じ税でも税関に関わる
ことは、それこそ海外から帰国する際に、審査されること以外、ほとんど接することが
ありません。


税関も税務署も同じ財務省に属する行政機関だそうです。





今回お伺いしたのは中部セントレア空港旅客ターミナルの南側にある建物で
「中部空港CIQ庁舎」です。


CIQとは、Customs(税関)
      Immigration(出入国管理)
      Quarantine(検疫)
 の頭文字をとったもので、世界共通に通じる言葉とのことです。


今回は、中部空港税関支署 税関広報広聴官である三宅さんと田畑さんに
DVDやパワーポイント等でご説明を受けました。




税関の役割とは、概ねではありますが、税金と関所という言葉が分かり易い気がします。


 税関とは、金に関する仕事 ・輸出入貨物の審査や検査
               ・輸入貨物にかかる税金の徴収


      所に関する仕事 ・麻薬やけん銃などの密輸の取り締り
               ・麻薬探知犬を使用しての検査


また、今回は有り難いことに麻薬探知犬の実演を見せていただけました。




我々も、仕事や観光などで海外に行くこともありますが、帰国の際に違法な商品
(偽ブランド等)や違法薬物を持ち込めば、犯罪になることは当然認知していますが、
旅先で見知らぬ人に言葉巧みに荷物の持ち込みを頼まれて、親切心で引き受けたところ、
帰国の審査の際に、それが「違法な物」だった場合は、その方が犯罪者となります。


十分気を付けましょう。


今回訪問しました「名古屋税関 中部空港税関支署」は一般の方でも見学説明会を
受けることは可能ですが、中部セントレア空港旅客ターミナル内にある広報展示室を
拝見させて頂くだけでも、結構勉強になります。


海外旅行に行く際は、一度見てから出発することをお勧めします。






さて、見学会終了後は、場所を移動し、名古屋東税務署 鬼頭署長を講師に迎えて
研修会を行いました。



研修会のテーマは、税関の見学後にふさわしく、「国際課税いろいろ」です。
鬼頭署長は、前任が国際情報課に属していたこともあり、なかなか私達が
触れることのない内容や、ニュースなどで報道されても理解できない事件なども
分かり易くご説明いただきました。



少し前に話題になったニュースネタや、最近ネット販売などで問題に挙がる
租税回避のスキーム、密輸などによる脱税など非常に腹ただしくも、
大変興味深いお話しです。




研修会の後は、引き続き鬼頭署長と北尾義隆法人課税第一部門統括官に同席頂き、
食事をしながらの活発な情報交換会を行いました。


年末も押し迫り、ご多用の中、名古屋税関 中部空港税関支署の署員の方々や、
名古屋東税務署の方々にご協力を賜りました事、誠に有難うございました。