名古屋東間税会

名古屋東税務署長より新年のごあいさつを頂戴いたしました


令和二年の年頭に当たり、名古屋東間税会の皆様に謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
会員の皆様には、平素から税務行政につきまして深い御理解と格別の御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
名古屋東間税会におかれましては、間接税に関する唯一の関係民間団体として、消費税を中心とした税務研修会の開催、「税の標語」の募集及び「世界の消費税」クリアファイルの配布等、正しい税務知識の習得や普及を図るための啓発活動に取り組んでいただいております。ここに、金子会長をはじめ役員の皆様並びに会員の皆様の日頃の御尽力に改めまして心から敬意を表する次第であります。
また、昨年の「税の標語」の募集において、冨士中学校一年の辻野そよ香さんの作品が見事全国間税会総連合会最優秀賞に輝き、皆様の活動に花を添えることとなりました。心からお祝い申し上げます。
さて、近年、経済社会のICT化やグローバル化の進展を背景とした取引形態や決済手段の多様化など、税務行政を取り巻く環境は大きく変化し、その変化は加速しております。
このような状況の下、「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という私どもに課せられた使命を果たすためには、納税者の皆様へのサービスを充実させるとともに、適正な申告を行った納税者の皆様に不公平感を与えないよう、適正・公平な課税・徴収の実現を図ることで、税務行政に対する納税者の皆様の理解と信頼を得ることが重要であると考えております。
また、昨年10月から消費税率が8%から10%に引き上げられると同時に、消費税の軽減税率制度が実施されました。
軽減税率制度の円滑な導入に向けて、事業者の皆様が必要な準備を進めることができるよう、周知・広報活動や、説明会の開催、事業者の皆様からの相談への対応などに取り組んでまいりましたが、今後も、間もなく始まる個人事業者の消費税申告など、制度実施後、初めての申告を見据えた指導や丁寧な相談対応など制度の定着に向けて、アンテナを高くし、きめ細やかな対応をしてまいります。
間税会の皆様におかれましては、従前より「軽減税率制度に関する説明会」の開催や制度の周知・広報活動など幅広く御協力していただき、この場をお借りして厚く御礼申し上げますとともに、引き続き、制度の定着に向けて御協力を賜りますようお願い申し上げます。
これらの取組を進めていくためには、間税会の皆様のお力添えが不可欠であると考えており、国税当局といたしましては、今後も間税会の皆様との連絡・協調を密にしながら、適切な対応に努めてまいりますので、一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
間もなく、令和元年分の所得税及び個人事業者の消費税の確定申告が始まります。本年の確定申告におきましても、引き続き、ICTを活用した利便性の高い申告・納付手段の充実に取り組んでまいりますので、各税の申告及び期限内納付に関しまして、御協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
結びに当たりまして、名古屋東間税会の更なる御発展と会員の皆様の御健勝並びに事業のますますの御繁栄を祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。