税務署長より年頭のご挨拶です
2013年01月03日
名古屋東税務署長
鈴 木 篤 男
平成25年の年頭に当たり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
名古屋東間税会の皆様には、日ごろから税務行政に対しまして格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
貴会におかれましては、間接税を中心として正しい税知識の普及と納税道義の高揚について多大な貢献をされてこられました。平成元年の消費税が導入されて以降、「定着推進運動」、「完納運動の推進」など、税務行政の円滑な運営のため様々な活動を展開していただき、今や消費税は、国及び地方の財政を支える重要な柱に育ってまいりました。
そのような中で、昨年8月に改正消費税法が成立しました。社会保障の安定財源の確保と財政の健全化を同時に達成することを目指す観点から、消費税の使途の明確化と税率の引き上げなどが主な内容であり、多くの事業者等に影響を及ぼすものとなっております。
私どもといたしましては、広く国民の皆様に改正内容をご理解いただくために広報に努めてまいる所存ですが、消費税を正しく理解されておられる間税会の皆様のお力添えが不可欠と考えておりますので、引き続きご支援とご協力をお願いいたします。
さて、最近の内外経済や我が国の財政は厳しい状況が続いており、税務行政を取り巻く環境も少子高齢化の進展や経済のグローバル化・IT化などにより、大きく変化してきております。
このような環境の中で、「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という国税庁の使命を着実に果たすため、国民の皆様から理解と信頼を得ることが重要であると考えています。
このため、税務行政の運営に当たっては、納税者の皆様が自ら正しい申告と納税が行えるよう、必要な税務情報や法令などに関する情報提供を充実させるとともに、e-Tax(国税電子申告・納税システム)をはじめとしたICT化の推進など、納税者の利便性の向上と業務コストの効率化に積極的に取組んでいるところです。
e-Taxの普及・拡大につきましては、その趣旨をよくご理解され、積極的に利用していただいており、厚く御礼を申し上げますとともに、今後ともより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
なお、本年1月から、調査手続の透明性と納税者の予見可能性を高めるなどの観点から、国税通則法に定められた税務調査手続に基づく調査を実施しており、全ての不利益処分について理由付記を行っております。法改正の趣旨・内容を踏まえ、適正かつ円滑な執行に取組んでいく所存ですので、ご理解のほど重ねてお願い申し上げます。
最後になりますが、名古屋東間税会の更なるご発展と、会員の皆様のご健勝並びに事業のますますのご繁栄を祈念いたしまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。