名古屋東間税会

平成26年度見学会・研修会報告

 寒さが厳しさを増す12月2日。名古屋東間税会恒例行事である
見学会・研修会・情報交換会が開催されました。


①今年の見学会では、普段私たちが訪れることの少ない(といって、
頻繁に通ってもいけないのですが…)裁判所を訪れ、その日実際行われる
裁判を傍聴するという、未体験ゾーンに足を踏み入れました。
 まず初めに、愛知弁護士会館にて、今回担当の森弁護士より、裁判の
行われる手続や流れについてご説明を頂きました。





その後、名古屋地方裁判所に移動して、各法廷にて実施されていた
裁判を傍聴しました。
ご存知のように、裁判は民事と刑事という二つの形態がありますが、
手続き等が煩雑で分かりにくい前者に比べ、後者は身近な案件で且つ
ビギナーが傍聴しても十分理解が可能であるという、森様のご配慮もあり、
複数の刑事裁判を見学することになりました。





傍聴が一通り終了したところで、再度弁護士会館に戻って、森様より
個別の裁判に関する論点や講評等をお聞かせ頂き、とても参考になりました。


 裁判傍聴を通じて気付いたことは、法廷で裁く側・裁かれる側、そして、
双方の関係者等、様々な人間模様が濃密に凝縮されており、いろいろと
考えさせられた次第です。裁判傍聴は話題性のある案件を除いては意外と
容易に出来ますので、是非皆様も足を運んでみたら如何でしょうか?


②見学会終了後は会場を移し、名古屋東税務署長の加藤保彦氏を講師に迎え、
『事業者から見た税の関心事』というテーマで税務研修会が行われました。
 『税務調査に従事する時は、直接調査対象となる業種ばかりではなく、
多くの業種に関する情報知識を集めなければならない』という、ご自身の
体験に裏打ちされたお話は大変印象に残りました。


地元愛知県勢の最近の動向を踏まえたお話から始まり、日常生活に密着して
いながら実はあまり知らない、お酒・たばこ・ガソリン等の税金の現状、
そして私達間税会メンバー向けの『特別消費税講座』として、免税・非課税の
違いについて事例を交えてご説明を頂きました。





加藤署長のお話はそればかりに留まらず、税制改正の柱とされる
相続税・贈与税については、課税対象者や税率の見直しが行われるため、
それに備えた早めの対策が必要であるというアドバイスを頂きました。


最後には、いろいろと議論が交わされている、社会保障・税番号制度
(マイナンバー法)に関する説明を頂いて、多岐にわたる研修会は
終わったのですが、事前に準備された豊富な資料は勿論、加藤所長は
なんと原稿等を一切見ることなく、60分の時間を使い切られました。
まさに『立て板に水』という諺通りの流暢な語り口で、私たちは皆
『魅惑の加藤ワールド!?』にのめり込んでしまったのです!


③充実した見学会と研修会を終え、すっかり空腹となってしまった私たちは、
 伊藤会長の挨拶のあと…
堰を切ったかの如く、『怒涛の情報交換会』に突入しました。
加藤署長、三澤早苗法人課税第一部門統括官を囲んでの、伊藤会長の
ご実家であられます、かっぱ園菜館での美味しい料理に舌鼓を打ちながら、
大いにもりあがりました。


異例ずくめであった今回の事業も無事、大成功のうちに終えることができました。
金子副会長のユニークな締めの言葉のおちも印象に残りました。
「毎日会社の廊下を、胸を張って歩いてます。帽子をかぶって!老化防止の為に」
流石です!

役員の方からは、『間税会が主催する見学会・研修会は、本当に内容が
盛り沢山で参加するのが楽しみだ』という声が多数聞かれました。
これからも会の発展に寄与できるような、企画を考えて参りたいと思います。
皆様、ありがとうございました。          文責:小川青年部長